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シェパードハウスホテル 第1巻 レビュー

 

評価:★★★☆☆

 

感想:

死んでしまった幽霊が成仏までの間を過ごすホテルの話。

 

 

無理に感動をさせようとする話は少ないのは好感が持てる。

 

一番好きなのは、仕込んだベーコンを完成させることで霊を成仏させる話。

 

人の幸せとか生きる理由って、案外こういう些細なことでいいのかもしれない、と思わせる話。

 

 

ただ、どうしても全体的に題材が暗い。

幽霊たちが主役なので、人の死から物語がスタートする。

 

なので、どうしても悲しい結末が待っている。これは、題材を幽霊にしている以上避けられない点ではある。

 

 

特に暗いのが、チャプター4の「地獄の風景」。

 

舞台となっているホテルである「シェパードハウスホテル」には、霊の望みを叶える力があるのだが、生前に罪を犯してしまった霊が望んだのは、犯した罪への「罰」だった、という話。

 

霊が悪夢に襲われることで、罰を与えられ、成仏していく。

 

暗い。暗すぎる。もう少し救いがあってもいいのではないかと思ってしまう。

 

 

罰を与えられることが救いなんて、ちょっと暗すぎる。これはあくまで好みの話になってしまうのだけど、もう少し救いがある話の方が好きだな。

 

ちなみに、第1話では霊があっさり成仏してしまって、もう少し成仏する理由とか、語ってほしかった。

 

なんかかゆいところに手が届かないというか、ストライクゾーンから離れた話が多かった印象。完全に好みの話になってしまうのだけど。

 

 

ということで、今回は星3つの評価。